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高速料金、実質値上げへ=建設財源に1.4兆円-上限制度案を発表・国交省(時事通信)

 国土交通省は9日、6月中の導入を目指す高速道路の新たな料金制度案を発表した。車種別に、一定距離を超えると料金が上がらない上限料金を設定。「休日上限1000円」をはじめとした現行の割引は、2010年度に限り継続させる一部を除き原則廃止する。近距離を利用するドライバーには実質的な値上げとなり、鳩山政権が掲げる高速道路無料化に逆行するとの批判も出そうだ。
 今回の上限制は来年3月末までの社会実験との位置付けで、検証結果によっては見直しの可能性がある。前原誠司国交相は同日の閣議後記者会見で、「最終形を決めていく通過点と考えてもらいたい」と説明した。
 割引廃止で浮く財源は道路建設に転用。これまで各高速会社には計約3兆円が割引財源などとして投入されているが、現時点で残っている約2.6兆円のうち約1.4兆円を東京外郭環状道路(練馬-世田谷)など2区間の新規整備や、上信越道(信濃町-上越)、高松道(鳴門-高松市境)など4区間の4車線化に振り向ける。
 上限料金は、軽自動車1000円、普通車2000円、中・大型車5000円、トレーラーなど特大車は1万円。普通車でも燃費に優れたエコカーは軽の料金に割り引く。自動料金収受システム(ETC)の有無に限らず全車が対象。曜日や時間帯に関係なく首都高速と阪神高速以外の高速道路で適用する。ただ、本州四国連絡高速道路についてはフェリー業者に配慮し、軽、普通車の上限料金を他の高速より1000円高く設定した。
 同省は高速道路の一部無料化の社会実験と合わせて試行的に新料金制度を実施できるよう各高速会社などと調整に入る。10年度限りの激変緩和措置としてトラック業界から要望が強い大口利用者割引など、一部の割引は維持するほか、夜間・通勤時間帯割引は割引率を5割から3割に縮小し継続する。 

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